読書記録 ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上)』
1、ホモサピエンスは、なぜ生き残ったのか
高校の歴史では、猿人・原人・新人と人類が進化していたことを教わる。
脳の発達によって、体に大きな消耗を強いるようになり、
人類は筋肉を衰えさせること、直立二足歩行を、進化の過程に選んだ。
その結果、捕食者を恐れ、肉食動物が食べ残したものを食らっていた生活から、社会構造・学力・道具を手に入れて地球上最強の動物になった。
また、火を自在に操ることができるようになり、小さな歯と短い腸でも、消化できるようになった。
ネアンデルタール人とホモサピエンスの関係は、交雑によって、ユーラシア人が誕生していった説と、ネアンデルタール人に対して、性的関心をもず、むしろ嫌悪感を抱き、虐殺していった交代説の二つがある。
2、病気との闘いは農耕から
人類が食糧を確保するため方法は、長年狩猟であった。
人間が高カロリーの食品に興味をもつ理由は、狩猟民族であった時、食べられるときに食べておくという本能によるものからだ。
また、農耕生活への移行によって、人口爆発をさせ、さらに飢餓の危険性を高めることになった。
ベネゼエラの先住民のバリ族が、複数の男性と性交をすることを例にあげ、「古代コミューン」説を支持する学者は、核家族と一夫一妻制の中で強制された結果、不倫などがおきると指摘している。
最初に人間が家畜化した動物は、犬である。
狩猟生活をしていた時に成功していたといわれる。
3、貨幣経済がもたらしたもの
貨幣経済の発達によって、帝国が形成されるようになる。
帝国の形成には、被支配地区の存在が必要である。
被支配地区が支配する帝国文化を採用することによって拡大する。
しかし、帝国はかならず創建者たちが支配権を失い、分割されたあとも文化として残る。